箱主さんブックフェア

テーマ:あなたの人生に影響を与えた本

箱主さんブックフェアとは

定期的に変わるテーマにそって、箱主さんがセレクトした本が並ぶHONBAKOのお店の人気コーナー。今回のテーマは「あなたの人生に影響を与えた本」。心が震えたり、感動したり、励まされたり、腑に落ちたり。本との出逢いが、自分一人では辿りつくことの難しい、視野や、価値観、見識に触れ、深めることにつながるかもしれません。

我が人生のバイブル

私の人生、そして自著「ひまわりは路地裏の太陽」にも絶大な影響を与えた一冊である「ユダヤ人大富豪の教え」をご紹介させて頂きます。

私は一年留年した大学を何とか卒業し、何の根拠もなく「ビッグになる」として流浪のフリーター生活を送っていた頃に出会ったこの本こそが我が人生のバイブルであり、著者の本田健先生は心の師と言える存在であります。

主人公ケンがアメリカで講演活動をしながら縦断中にユダヤ人の大富豪、ゲラーさんに出会った事から物語が始まる。

ゲラーさんはナチスの迫害を逃れアメリカに渡り、無一文から大富豪へと這い上がった傑人である。

ゲラーさんは「この世には幸せなお金持ちと不幸なお金持ちが居る。君がこの世で幸せなお金持ちになりたいなら、ユダヤの教えを授けたい」とケンに伝える。

そしてケンはゲラーさんの教示を受けるのだが、それは試練の始まりだった。

「『私はこの若者が人生で成功するのを心から応援する』と書いた紙に1000人分の署名を3日以内にもらって来なさい」というもの。

だがケンは早速挫折を経験する。

「無理だ…。このままでは全く集まらない…。こんな時こそクリエイティブな感性が必要になる」

翌日からは計画を立てそれを実行し課題をクリアする。

ある時などは無人島に置き去りにされるなど、ゲラーさんの課題は多岐にわたりケンを成長させ、読者に成功哲学を学ばせる。

本田健先生の実際の経験を元に脚色したフィクションとは、まさに私の自著「ひまわりは路地裏の太陽」と同じであり、前者の主人公ケンにはゲラーさんが、後者の主人公シュンには古賀さんが。それぞれ主人公を成長させてくれる物語である。

「ひま路地」にて主人公が「クウカイ・シュン」となっているのは、「富豪の教え」にて主人公が「ケン・ホンダ」となっている事からの影響であり、「ひま路地」が「富豪の教え」へのオマージュであると言っても過言ではない。(何故『間違いない』としないのかというと、そんな単純な話ではないからであります)

一番の違いとしては、「ひま路地」は自己啓発要素のある小説であるのに対して「富豪の教え」は小説仕立ての自己啓発本である事か。

後、ケンは英語を話しアメリカを縦断できるだけの教育や支援を受けられる家庭や環境で育った以上は私が思う「一般人」とは大凡かけ離れており、シュンは何処にでも居る格好悪く情けない「主人公ではない」若者が主人公へと成長する身近な存在としている為に面白さの質が異なり、面白さにおいて負ける事はないと自負しつつも、この本がなければ「ひまわりは路地裏の太陽」も「空海旬」も存在し得ない、そんな私の人生に最も影響を与えた一冊をお売りする事は出来ませんが、どうぞhonbakoで座り読み下さい。名前を書いたシオリを挟んで他の方達とシェア頂ければ幸いです。

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私の人生、そして自著「ひまわりは路地裏の太陽」にも絶大な影響を与えた一冊である「ユダヤ人大富豪の教え2」をご紹介させて頂きます。

同じ様に並べている「ユダヤ人大富豪の教え」の続編として、当初は「スイス人銀行家の教え」として発売されていたものです。

自著「ひまわりは路地裏の太陽」にもある様に、フリーター時代に出会った「古賀さん」のモデルである丸林氏の生き様や教えを元に大手重工へ就職。

「二度と時間を無駄にはしない」と胸に誓います。

しかしサラリーマン生活のスタートは熾烈を極めました。指導とは遠くかけ離れたイジメや暴力を受け、やがて心身を病んでしまいます。

精神安定剤を飲みながら日々を過ごし、いつか今より、いつか今日よりもマシになります様に…。

悲しい祈りを続けながら暮らしていた頃に、人生のバイブルに続編があった事を知り書店で注文したのがこの本でした。

主人公ケンは日本の大学に戻り、ゲラーさんの教えを実践しながら日々の生活を謳歌していたところから物語は始まります。

やがて前作の1年後にゲラーさんから手紙が届きます。
「私の古い親友のホフマンを紹介したい。彼とは同じ師からお金について学んだんだ。彼はスイスの銀行家だ。彼にも色々と教えてもらうと良い。話は通してある」

しかしそこには航空機のチケットもなく、ただ住所が書いてあるだけ…。また試練が始まった。

ケンは何とかスイスに渡るも、約束の場所には墓地があった。しかし今のケンはくじける事を知らない。

1週間後、何とかホフマンさんに出会う。ホフマンさんはお墓の一件など、ゲラーさんのイタズラに苦笑いをする。

ホフマンさんはゲラーさんとタイプが異なり、試練や課題などを与えるタイプでは無かったのだが、今回ケンは自ら試練を背負ってしまう。それは一目で心を奪われ、忽ち恋をしたフローラの笑顔の為に広げたケンの大風呂敷だった。

「このスイスで、アフリカの貧しい子供達の為に莫大な寄付金を集めて見せる!」

男とは斯様に単純な生き物なのだ。そして広げた風呂敷をたたむ事など絶対に許されない事こそが真の試練となる!

ゲラーさんとは異なるホフマンさんの成功の教えは?そしてケンは!?フローラは?二人の未来は如何に?

…あの頃の私にはいつの間にかこの本を通勤時間に読むだけの余裕が生まれていたのでしょう。

服用していた薬を自ら1錠ずつ減らし、それを完全に断ち切り、仕事から帰ると深井のバーで飲んでいた。その時代に自分のバーを持つ夢ができたのであります。

そんな「ユダヤ人大富豪の教え」「ユダヤ人大富豪の教え2」という「我が人生のバイブル」を胸を張ってご紹介させて頂きます!

#Fun-10 空海 旬

タイトルユダヤ人大富豪の教え、ユダヤ人大富豪の教え2
著者名本田健